「彼とのセックスで痛みを感じるのは私だけ？」――恋愛や性の相談の中でも非常に多いテーマが「性交痛」です。
大切な人と触れ合う時間なのに、痛みがあると不安になったり「私はおかしいのかな」と悩んでしまいますよね。
実は、セックスで痛みを感じるのは珍しいことではなく、多くの女性が同じように悩んでいます。この記事では、匿名相談として寄せられた「セックスが痛いと感じる」という声に答えながら、原因・対策・心理的なケアの方法をまとめていきます。
セックスで痛みを感じる女性は意外と多い
日本産婦人科学会の調査によれば、性交時の痛み（性交痛）を経験したことがある女性は40％以上とも言われています。
「初めてだから痛いのは当たり前」と思い込む人もいますが、回数を重ねても改善しない場合は、原因を探って適切な対処をする必要があります。
主な原因：セックスが痛いと感じる理由
痛みの原因はひとつではなく、体の問題と心の問題が絡み合うケースが多いです。
- ① 潤い不足（膣の乾燥）：前戯不足や緊張で分泌液が少ないと摩擦が強くなり痛みが出ます。
- ② 緊張や不安：リラックスできず体がこわばると膣の筋肉が固くなり挿入時に痛みを感じます。
- ③ 膣炎や感染症：カンジダ症や細菌性膣炎などが原因で粘膜が炎症を起こしている場合。
- ④ 子宮内膜症などの疾患：慢性的に痛みがある場合は婦人科系の病気が隠れていることも。
- ⑤ 体位や挿入の角度：体位によって深く当たりやすい場合や、摩擦が強くなる場合があります。
- ⑥ トラウマや心理的要因：過去のつらい経験や性に対する罪悪感が影響するケースもあります。
Q&A：よくある相談と答え
Q1: 初めてのセックスで痛いのは普通？
A1: 初めての場合、緊張や未経験による体の慣れなさから痛みを感じることはあります。ただし「慣れれば必ず痛みがなくなる」というわけではありません。繰り返し強い痛みが続く場合は原因を探ることが大切です。
Q2: 病気じゃなくても痛くなる？
A2: もちろんです。病気でなくても前戯不足や体のコンディションによって痛みが出ることはあります。疲れやストレスでも膣の潤いは減るため、気持ちのリラックスが大切です。
Q3: 彼に「痛い」と伝えにくいです…
A3: 無理に我慢する必要はありません。「少し痛いからゆっくりしてほしい」と伝えるだけでも改善できます。セックスはお互いのコミュニケーションですから、正直に伝えることが関係を深めるきっかけにもなります。
Q4: 病院に行くべきタイミングは？
A4: 繰り返し強い痛みがある場合や、出血・かゆみ・おりもの異常があるときは早めに婦人科を受診しましょう。感染症や子宮内膜症など、早期に治療すべきケースもあります。
体験談：セックスが痛くて悩んだ女子の声
体験談①：大学生・20歳
「初めての彼とのセックスで痛みが強くて泣きそうになりました。でも勇気を出して『痛いからもう少し待って』と言ったら、彼が優しく受け止めてくれて安心できました。今では痛みも減り、気持ちよさを感じられるようになりました。」
体験談②：社会人・25歳
「セックスのたびに痛みがあり、婦人科に行ったら軽い膣炎でした。治療を受けたらウソみたいに改善。『もっと早く病院に行けばよかった』と思いました。」
体験談③：社会人・28歳
「彼に『痛い』と言えず我慢していたら、セックス自体が怖くなってしまいました。勇気を出して正直に伝えたら『我慢させてごめんね』と謝ってくれて、それ以来ペースを合わせてくれるようになりました。」
対策：痛みを減らすための方法
① 前戯を大切にする
潤い不足が原因の場合、十分な前戯はとても効果的です。急がず時間をかけて心と体をほぐすことで痛みは大きく減ります。
② 潤滑ゼリーを活用する
市販のローションや潤滑ゼリーは摩擦を減らす効果があり、乾燥による痛みをやわらげます。体質的に潤いが少ない人にもおすすめです。
③ リラックスできる雰囲気を作る
焦りや緊張は筋肉を固くします。照明を落としたり、音楽を流したりして安心できる環境を作ることも有効です。
④ 痛みを感じたらストップする
我慢せずに「痛いから休みたい」と伝える勇気を持ちましょう。セックスは「二人のもの」であり、一方が我慢する必要はありません。
⑤ 婦人科で検査を受ける
続く痛みや出血がある場合は必ず専門医へ。体の問題を除外することで安心してセックスに向き合えるようになります。
心理的ケア：心の不安を和らげる方法
性に関する悩みは恥ずかしくて人に話しにくいものですが、心理的な要因も痛みに大きく関わります。
・「私はダメなんだ」と思わないこと
・安心できる相手と少しずつ経験を重ねること
・必要ならカウンセリングを受けること
これらが心の回復につながります。
まとめ：セックスが痛いのはあなた一人ではない
セックスの痛みは多くの女性が経験しており、原因や背景は人それぞれです。大切なのは「我慢しないこと」。
痛みを無理に受け入れる必要はなく、彼に伝えたり、潤滑ゼリーを使ったり、婦人科に相談したりと解決の方法はたくさんあります。
「性の悩みは一人で抱え込まない」――これが心と体を守る第一歩です。
あなたのカラダと心を大切にしながら、安心できるセックスライフを育んでいきましょう。
